記憶の図書室

「記憶の図書室」開催のお知らせ


 
2年ぶりにあべのま企画・主催の展覧会を開催します。
 
 
「記憶の図書室」
 
2018年11月17日(土)〜2019年1月26日(土)
木・金・土のみOPEN
木・金|12:00〜17:00、 土|14:00〜19:00
CLOSED|11月23日(金/祝)、12月27日(木)〜1月5日(土)
事前のご連絡で、他の曜日もご覧いただけます。お気軽にお問い合わせください。
 
 
 
「記憶の図書室」は、一人の女性の生活と思考の記録を辿る仮設の図書室です。
2002年から現在まで17年の間に蓄積された約1,000枚に及ぶ〈図書館の貸出記録〉を起点とした物語でもあります。
 
〈図書館の貸出記録〉には、本を借りた場所、日付、本のタイトルなどが記されており、それらの連なりからは彼女の日常の中での関心や思考の片鱗を垣間見ることができます。
 
図書館にある膨大な本の中から、その日に借りる数冊を選ぶ。
期限を守りながら貸出制限冊数の枠内で本を入れ替える。
ずっと返したくない手元に置いておきたい本を自分の本棚へと移す。
その循環は、本を介して行われる彼女の思考の整理の一つの方法です。
 
 
「記憶の図書室」は、サトウアヤコの日常と思考の蓄積です。
サトウはこれまで、個人の日常生活における記憶を地図にプロットし他者と共有するプロジェクト「日常記憶地図」や、個人的な記憶をまとった本を、あらゆる本棚から見つけ出して共有する「本棚旅行」、本の引用を介して少人数で語り合う「mogu book」、思いや考えの言語化と他者の言葉の引用を通じて対話を生み出すメソッド「カード・ダイアローグ」など様々な活動を創出しています。
 
彼女は「子どもの頃は、私の考えを本屋が覚えてくれていると思っていた」と言います。
身近な、例えばノートや手帳、自宅以外の、街の中に、本の中に、自分の記憶が記された場所があること。思考が自分の枠を超えて多様に存在できるということを「記憶の図書室」で僅かでも体験していただけますと幸いです。
 
 
 
[関連イベント]
●トークイベント
2018.11.18(日) 14:00〜
ゲスト:アサダワタル、サトウアヤコ
「記憶 / 想起 / 忘却」をキーワードに「カード・ダイアローグ」を用いてラウンドテーブルを開催。
参加費:500円
*終了いたしました。

●クロージング・トーク
2019.01.19(土) 11:00〜
ゲスト:サトウアヤコ
「記憶の図書室」をふりかえる。
参加費:500円
*終了いたしました。

 
主催:あべのま
企画協力:サトウアヤコ
デザイン監修:浅野豪
展示施工:高橋和広
*大阪市助成事業

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