vol.03「ご近所主婦のカレーづくり会」と「イートイン(試食会)」

プロジェクトのためのリサーチ・プロジェクト:まずは、聴いてみないと ku・ra・shi

「おふくろの味」をテーマに近辺の主婦4名にカレーを作ってもらい、それらを食べ比べる。


じぶんの母・おふくろは料理が得意ではない、というか好きではない。きっと姑にイビられたことが、いくらか関係しているのかもしれない。そんなこんなに父・おやじは、たいして興味がないだろう。なにより仕事のことで精一杯で、「美味しいよ」なんて言葉、一度も聞いたことなかった。だからこそ(?)じぶんは、グルメから程遠い。
当日はそんな母にもカレーをつくってもらったが、じぶんにとってはいつものカレーでなんてことはない。そんないつものカレーを5名のおふくろにつくってもらい、並べ、食べくらべた。もちろん、いろんな味、かたちがある。
なかでも母がスナックのママのように、お客さんの対応をしていた。個々のカレーのかんたんな説明や愛想笑い、なんとなく接客っぽくなっている。カウンターになっているから、なお余計に。スナックのママは得てして中高年だが、まさにその感じ。これは各々のキャラクターにも寄るだろうが、おふくろがママへとなるには以外とかんたんかもしれず、そうなることで場がしっくりと和んでくるように思う。なんとなく、その空気がええ感じだと。

カレーライスは、カレーを米飯に掛けて食べる料理。インド料理を元にイギリスで生まれ、日本で発展した料理である。インドのカレーよりとろみが強くなっているのは、イギリス海軍のメニューに採用されたとき、船の揺れに対応するためだったという説がある。また、ソースを重視するフランス料理の手法を取り入れたからという説もある。イギリスでは「curry and rice」(カリーアンドライス)の他「Curried rice」(カリードライス)とも呼ばれる。日本では略して「カレー」と呼ばれることが多く、ラーメンと並んで国民食と呼ばれるほど人気がある料理である。小中学校の給食メニューの人気アンケートでもつねに上位に挙げられている。*Wikipediaより

宮本博史(アーティスト)